オーストラリアの大学では学士課程からスタートし、学士課程を修了すると修士課程やその上のレベルに進む事ができます。
大学では、留学生は地元の学生とともに学び、1学期(1セメスター =約5ヶ月)に4つの科目(サブジェクト)を取る事を求められます。講義やチュートリアルの他、大学で選択される教材を元に勉強します。学科によっては実際に企業や研究所などでの実習が求められるものもあります。
オーストラリアの大学では留学生の受け入れのあるコースは多岐に渡っており、それぞれの分野で最先端の研究やテクノロジー、世界的な問題や社会的な要求を満たすべく日々コース内容が変化しています。 コース(学部/学科)の種類には以下のようなものがあります。
上記以外の学部や入学日、授業料お見積もりなど、お気軽にシーエデュケーションまでお問い合わせください。
学士課程は大学での最初の課程で、一般的には3年間のコースです。 学士課程への入学試験はありませんが、留学生は規定の学力と英語力を満たしている事が入学条件となります。 入学条件の規定は大学によっても、また、学部によっても多少の違いはありますが、ほぼオーストラリア全国の大学で同程度の基準となっています。
英語力の入学条件は一般的にIELTSスコアで6.0以上、TOEFLでは213(CBT)以上となっていますが、医療系の学部などもっと高いスコアが要求される学部もあります。英語力が満たない留学生のために、ファンデーションプログラムとして大学入学のための進学準備コース(大学ダイレクトエントリープログラム)があります。
入学時の学力条件としては、高校3年過程を修了しているか、専門課程や大学課程を修了している事が条件となります。入学を希望する学部によっては化学、数学、物理など個別の教科で過去の成績が基準となる場合もあります。
入学条件に満たない場合には、大学入学前にファンデーションコースとしてサティフィケートやディプロマコースを修了するという方法があります。サティフィケートやディプロマコースを修了する事で学力・英語力ともに入学条件を満たす事ができるだけでなく、サティフィケートやディプロマコースと大学1年過程では重なっている教科も多いことから、それらの科目を単位移行して大学に編入すれば大学課程を短縮することができます。
サティフィケートやディプロマコースから大学への単位換算申請は、入学願書申請時に同時に行い、大学側で審査の後に単位を授与されます。 このようなシステム“ユニバーシティ・パスウェイ”を利用すると最高で大学の1年過程全てを単位換算できる場合もあり、時間の短縮だけでなく学費の面でも大きな節約といえます。
ユニバーシティ・パスウェイや英語のダイレクトエントリー・プログラムなど、興味のある方はお気軽にシーエデュケーションまでお問い合わせください。
修士課程は学士課程のひとつ上の課程であり、入学条件として学士号を保持している事と英語力がIELTS6.5以上となっています。 但し、オーストラリアの大学で学士号を取得した学生は英語力条件を満たしているとみなされ、IELTSスコアの提出は免除となります。修士課程の期間は一般的に1年~1年半です。
また、学部によって個々の入学条件があり、ほとんどの学部では入学を希望する修士号の学部に関連のある学士号を取得している事が条件となります。例えばマーケティングの修士課程への入学条件は同じくマーケティングの学士号を取得しているか、それに非常に近い学部での学士号を保持していることとなります。学部によっては他に関連する分野でのワークエキスペリエンスや学士課程での成績(GPA)の入学規定がある場合もあります。
修士課程では学士課程と同様に講義やチュートリアルに参加する他、専門書で勉強する事が求められます。学部によっては企業や研究所などで実践的にリサーチや研究を行うこともあります。
修士課程での単位換算申請は一般的にはありません。
博士課程 (PhD)への入学を許可されるのは関連のある分野での修士号を保持し、研究やリサーチの経験があるものに限られます。このレベルの課程では勉強の方法に自由度があり、学生自身が希望する研究対象を自分で選択する事ができるようになります。また、研究の過程のプランンニングも学生自身で行っていく事になります。
博士課程は一般的に2年~4年ですが、研究内容により様々です。
博士課程への入学試験はありません。入学を申込むにはまず“リサーチプロポーザル”といって申請者の研究計画-希望する研究内容とそれに要求されるであろう期間、期待される研究結果などをまとめたもの-を提出する必要があります。 その内容が大学での審査により大学側の入学条件を満たしており且つその大学の研究主旨に沿ったものであると認められたもののみ入学を許可される事になります。