オーストラリアで英語を勉強するほとんどの留学生はまず一般英語コースからスタートします。このコースでは留学生の目標とする英語レベルに到達するため、英語を基礎から学ぶコースです。多くの生徒達は一般英語コースの後に他の英語コース - 進学準備コース、検定試験対策コース、ビジネス英語コースなど - に進みます。このようなコースではさらに英語力の上達を促し、より専門的な分野に集中した英語力をつけていきます。
英語コースにはフルタイムとパートタイムとがあり、また、夜間クラスやチケット制のレッスンを設けている学校もあります。 フルタイムとは1日4~5時間の授業を週に月-金の5日間通うコースです。パートタイムは1日に3時間程度の授業を週に月-金の5日間、モーニングレッスンかアフタヌーンレッスンどちらかを選択することができます。
このようなオプションにより留学生は英語の勉強と仕事を両立することも可能になります。 また、朝学校に行く前にサーフィンを楽しんだり、早く帰宅してゆっくりとした午後を過ごしたり、などライフスタイルに合わせた時間割を選ぶことができるのです。また、留学生それぞれの予算、スケジュール、英語上達の目標などに合わせた学校やその中でのオプションを選んで行く事ができます。
一般英語コースはオーストラリアに来るほとんどの留学生のスタートポイントです。一般英語コースの中で、英語の基礎となる英文法、発音や英単語を学び、スピーキングの練習とリスニング力の強化を通して英会話力を伸ばしていきます。 また、より実践的な英会話として仕事の面接や電話の会話など日常的に使われる英会話も習っていきます。
一般英語コースのカリキュラムの中では、生徒の個人的なニーズや弱点対策として以下のような選択科目を設けている場合もあります。
ほとんどの語学学校で生徒の英語レベルに合わせて初級~上級まで4つ~6つのクラスを設けています。上級レベルや準上級レベルに上がる生徒たちの多くはその後オーストラリアの専門学校や大学に進学していくか、英語の中でも専門的な分野に分かれたコースに進んでいきます。
進学英語準備コース(EAPコース)はオーストラリアの専門学校や大学に進む留学生のために作られたコースです。一般的に、EAPコースに入るためには一般英語コースの中級レベルの英語力が求められます。
EAPコースでは、専門学校や大学に入ってから必要となる英語のスキル、例えば課題やレポートの作成やプレゼンテーションスキルなどを勉強するほか、一般英語コースよりもリーディング力とライティング力の強化に力を入れ、よりアカデミックな単語力を強化していきます。
EAPコースの多くは専門学校に入学するための予備コースとして機能します。その場合にはEAPコースはダイレクトエントリーコースと呼ばれ、EAPコースを修了する事で専門学校の英語入学条件であるIELTS検定テストのパスマークを取らなくてもエスカレーター式に専門学校への入学が認められます。
オーストラリアの専門学校や大学では入学時の英語レベル条件としてブリティッシュ・カウンシルが運営するIELTS(アイエルツ)テストのスコアを採用しています。また、移民局でもビザ申請などで英語が母国語でない国からの人物の英語力を判定する際にIELTSスコアを利用します。
IELTS検定対策コースではIELTS試験の構造を理解し、試験に最善を尽くせるように訓練していきます。生徒は試験対策としてのテクニックを学ぶだけでなく、模試試験とIELTS専門講師による採点と評価を繰り返すことでスコアアップにつながっていきます。初めてIELTSを受験する前にこのコースを受けることで、試験に自信を持って臨むことができます。
IELTSテストを受ける必要のある留学生のみなさんへ、シーエデュケーションではこのIELTS検定対策コースを第一にお勧めしています。試験対策のヒントや模擬試験の練習を受ける事は目標スコア取得のために非常に有益な知識と力となることでしょう。
ケンブリッジ検定はヨーロッパで非常に認知度の高い英語力判定テストであり、ここオーストラリアでも近年人気が高まっています。また、ケンブリッジ検定コースでは、ケンブリッジ検定テストの特徴から非常に実践的な英語力-日常英語や旅行やビジネスで使える英語-を習得できるコースでもあります。ケンブリッジ検定に合格すると取得できるサティフィケート(資格)は、ヨーロッパの企業で最も認知度の高い英語力資格とも言われています。
ケンブリッジ検定には6つのレベルがありますが、その中で一番人気の高い2つのレベルの検定準備コースがオーストラリアの語学学校で開催されています。 その2つのレベルとはFCE(ファースト・サティフィケート・イングリッシュ)とCAE(ケンブリッジ・アドバンス・イングリッシュ)です。
どちらの検定の準備コースも入学時の英語レベル条件は比較的高く、FCEコースが準上級レベル、CAEコースは上級レベルとなっています。ケンブリッジ検定準備コースは入学日が1年間に1月、4月、9月の3回あり、ひとつのコースは10週間~12週間となっています。これは1年間に3回のみ開催されるケンブリッジ検定試験の受験日に合わせて作られているためです。
TOEIC(トーイック)テストは日本で非常に認知度の高い英語力判定テストであるため、TOEIC対策コースは日本人留学生にとても人気があります。帰国後に履歴書にTOEICのスコアを載せることで、オーストラリア滞在中に培った英語力を就職活動に活かすことができます。
TOEIC対策コースではテストの構造について学ぶ他、テスト攻略のテクニックを勉強します。中でも一番良いのはTOEICの模擬テストを繰り返し受け、その採点と評価の過程から自分の弱点を知り、対策を練ってスコアアップを目指して勉強ができることです。
ビジネス英語コースは、将来的に英語を使う仕事に就くことを予定している人や国際間のやり取りに関わるビジネスを立ち上げる予定の人などに向けられて作られたコースです。ビジネス英語コースを修了することによって、仕事で使える英語を身につけることができ、様々な分野の業種の中での行動範囲を広げることができます。ビジネス英語の自信を身につけることは、新しい環境で新しい機会を増やしていくことにつながるのです。
ビジネス英語コースで習得するスキルは、正しいオフィス電話応答の仕方、会議でのプレゼンや一般オフィスワーク英会話、ビジネス書類のリーディング&ライティングスキルなどが含まれます。
一般的に、ビジネス英語コースに入るためには一般英語コースの中級レベルの英語力が求められます。
大学進学英語準備コースは、オーストラリアの大学に入学を希望しているが英語力が入学時の基準に満たない人に向けて作られたコースで、このコースの修了時には基準値となるIELTSスコアの提出なしで入学が認められるためダイレクトエントリープログラム(DEP)と呼ばれています。 このコースは入学時に非常に高い英語力が必要になる他、普通は大学付属の語学学校又は大学提携の語学学校にて開講されています。
大学進学準備コースは一般的に10週間のコースで、大学入学日の2~3週間前にコースが修了するように作られています。
高校進学準備コース(HSPコース)は12歳から17歳までの生徒を対象に、オーストラリアの高校(日本の中学1年生から高校3年生まで)に入学又は転入する前に英語力を規定レベルまで上げるために作られたコースです。そのため、コースに含まれる教科は英語だけでなく数学や科学などその他の教科も学習します。
オーストラリアの実際の高校生活に入る前に高校の授業を体験できるコースであるとも言えます。HSPコースを開講する語学学校では地元の高校のアクティビティなどに参加するクラスを設けたりもします。これによって生徒達は高校入学(転入)前に実際の高校生活に触れることができ、入学前のいろいろな準備を行うこともできるわけです。